中国アンテーク家具に使われている高級木材:紫壇

長い年月を経ることで備わる独特の雰囲気や味わい、深い色合いなどはアンティーク家具の魅力です。これらは新しい現代家具のどんな演出や細工でもかなわない家具の持つ風格となってみる人を惹きつける魅力です。人の手から手へと何世代にもわたって受け継がれてきたアンティークの家具は部屋に一つ置くだけで部屋のインテリアの雰囲気をがらりと変える力を持っています。

それでいて現代的なモダンなインテリアの中にも自然に溶け込むことができ、使えば使うほど愛着が増してくるものです。天気の良い休日などに骨董市に出かけてみれば、もしかしたら意外な家具との出会いがあるかもしれません。

アンティーク家具といえばヨーロッパの華やかなデザインのものなどを想像しがちですが、長い歴史を持つ中国家具も時期とともに国際的な評価が高いのです。古代の王朝時代の中国家具や西洋の影響を受けた中国家具など種類は様々です。

中国家具には明朝家具と清朝家具と呼ばれる二つのスタイルがあります。明朝家具はシンプルで調和の取れたラインや均整のとれたプロポーション、天然の木目の美しさを生かしていることが特徴で、格子細工や透かし彫刻などの高度な木工技術によってその名を知られるようになりました。

清朝家具は明のスタイルを受け継ぎつつ、贅沢さを強調するためにサイズが明朝の物よりも大きくなり、様々木材が使われ、高度な技術を駆使した装飾が施される世になったのが特徴です。西洋の影響を受け、中国と西洋の両方のスタイルを混合した新しい形へと変化していったものです。

西洋で初めて中国家具を取り入れたのはフランスで、独特のスタイルによってヨーロッパ家具の中に中国家具を置き、その存在感を強く押しだしました。洋風ベッドルームにチャイニーズスタイルのナイトテーブルを置くといった組み合わせも行われるようになりました。

中国家具には現在では数の少ない熟練した職人が、古い時代の家具を再び使えるように修理したアンティーク、年数のたった古い家を解体し、残った柱などを削り出して作った古木復元、今ではごく一部ですが高級木材を使用して時間をかけて制作されたリプロダクトなどの種類があります。

中国家具に使われている木材は紅木と呼ばれるもので、インドや東南アジアなどの熱帯地方や亜熱帯地方で採取され、材質は堅めで、美しい木目が特徴の木材です。その種類は数多くあり、中でも最高級といわれているのが赤みのあるシックな木目が美しい紫壇や、高級感を感じさせる木目が美しい花梨、硬質で加工しにくく黒く重厚感のある色合いが魅力の黒檀などが代表的です。